TOI-174系

Imaginary Illustration of TOI-174 b

Imaginary Illustration of TOI-174

TOI-174は、地球から127光年離れた恒星です。このTOI-174には5つの系外惑星があり、スーパーアース、スーパーマーキュリーである可能性が高いです。

トランジット系外惑星探索衛星(TESS)(NASAのエクスプローラー計画で打ち上げられた宇宙望遠。ケプラー宇宙望遠鏡の400倍の面積を、トランジット法を用いて観測することで太陽系外惑星を探索することをミッションとする。2018年打ち上げ)によるトランジット法を用いた観測によって「TOI-174.01」「TOI-174.02」の2つの惑星候補が存在する可能性が示されました。

その後、2019年に、高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)(ヨーロッパ南天天文台 (ESO) が2003年から運用している太陽系外惑星の観測装置)によるドップラー分光法を用いたフォローアップ観測でTOI-174.01とTOI-174.02の2つの惑星候補の存在が確認され、それぞれ「TOI-174 b」「TOI-174 c」とし名づけられました。

公転周期はそれぞれ約17.7日、約29.8日で、これらの惑星のトランジットの深さはそれぞれ663±48 ppm、627±61 ppmです。

これらの惑星が確認された後、2019年に「TOI-174.03」「TOI-174.04」「TOI-174.05」が存在する可能性が示されました。

2022年9月27日、ESPRESSO(ヨーロッパ南天天文台のVLTに搭載されたエシェル分光器)によるドップラー分光法を用いたフォローアップ観測でこれら「TOI-174.03」「TOI-174.04」「TOI-174.05」3つの惑星の存在が確認されました。公転周期が短いものからTOI-174.04が「TOI-174 d」、TOI-174.05が「TOI-174 e」、TOI-174.03が「TOI-174 f」と名付けられました。

また、研究によりbとcとfは地球の数倍~10倍程度の質量を持つ地球型惑星「スーパーアース」であるとされました。さらに、dとeは、太陽系の水星に似た組成をしており、水星より大きな質量をもっている「スーパーマーキュリー」である可能性が高いことが示されました。

TOI-174系の発見年とそのプロジェクトのまとめ

TOI-174系の基本情報

参考文献

NASA, EXOPLANET CATALOG HD 23472b from https://exoplanets.nasa.gov/exoplanet-catalog/7338/hd-23472-b/

IAC, Astronomers discover a planetary system with three super-Earths and two super-Mercuries, from https://www.iac.es/en/outreach/news/astronomers-discover-planetary-system-three-super-earths-and-two-super-mercuries

Ia, Two rare super-mercuries discovered around the same star from https://divulgacao.iastro.pt/en/2022/09/27/hd23472-eng/

Weblio, TOI-174, from https://www.weblio.jp/wkpja/content/TOI-174_TOI-174%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81

(文責:新原)

TOI-174系の詳細な情報についてはこちら(恒星の詳細なページからも各惑星の詳細なページに移行できます。)

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/TOI-174JP.html

投稿者: exoplanetkyo