CoRoT 3 b

7月 5, 2018 系外惑星の紹介

CoRoT-3 b は、太陽系から 2217.9 光年( パーセク)離れた恒星CoRoT-3 を周回する系外惑星で 2008 年に公開されました。恒星 CoRoT-3 は視等級 13.3, 絶対等級 4.1 です。この恒星は太陽の 1.4 倍の質量で、 半径は太陽の1.4 倍であり 表面温度は 6558 で、スペクトル型は F3Vです。この恒星の惑星系で CoRoT-3 b は、恒星 CoRoT-3 のまわりを 公転周期4.3 日で、 軌道長半径 0.06 天文単位 ( 8527078.6 km)で公転しています。

COROT-exo-3bは、茶色の矮星として知られている失敗した星のカテゴリに該当しますが、この発見を行ったチームは、それが惑星である可能性を除外しませんでした。茶色の小惑星は失活した星です。それらはリチウムを燃焼させますが、実際の星に電力を供給する水素とヘリウムの熱核融合を生成するのに十分なほど大量ではなく、熱核融合は起こりません。 物体は木星の質量の20倍の質量を持ちますが、おおよそ同じサイズです。現在までに発見された惑星は星の範囲外にあり、最大の惑星は12-Jupiter-mass、最も小さな星は70-Jupiter-massです。 天文学者が対象を惑星と確認すると、これまでに発見された最も巨大で高密度の惑星とみなされます。完全な研究は、天文学と天体物理学のジャーナルで詳述されています。 パリのInstitut d’Astrophysiqueの天文学者Francois Bouchyは、「COROT-exo-3bは、まったくの幸運で発見される珍しい物体になるかもしれない。 しかし、太陽よりも巨大な星を囲む非常に巨大な惑星の新しいファミリーのメンバーかもしれないが、我々は今、惑星の質量が大きいほど、惑星の質量が大きくなると考え始めている。」と語っている。

COROT-3はわし座に位置し地球から約1600光年の位置にある惑星系で、主星はF型主系列星(温度6740K、質量1.47太陽質量、半径1.56太陽半径)に分類されます。この系ではCoRoT missionのトランジット観測により、褐色矮星CoRoT-3b (別名COROT-exo-3b)が発見されました。なおこの発見を行ったチームは、巨大ガス惑星である可能性も示唆しています。褐色矮星は質量が小さいため、進化初期に重水素燃焼は起きるものの、水素とヘリウムの熱核融合は起こりません。 CoRoT-3bは、軌道周期が4.3日、半径が1.1木星半径・21.7木星半径であり、もしこの天体が惑星であった場合は、これまでで発見された中で最も巨大で高密度の惑星と考えられます。この様な天体が主星のすぐ近くを周回している事は、惑星移動過程・大気形成過程を考える上でも大変興味深い課題になります。

CoRoT-3 bについてもっと知りたい方は、以下のデータベースページをご覧ください。

CoRoT-3 b (exoplanetkyoto.org)

論文:

https://www.aanda.org/10.1051/0004-6361:200810625

ジャーナル記事

1.) The Rossiter-McLaughlin effect of CoRoT-3b and HD 189733b

2.) Transiting exoplanets from the CoRoT space mission, VI. CoRoT-Exo-3b: the first secure inhabitant of the brown-dwarf desert

3.) CoRoT’s first seven planets: An overview

WEB記事

1.) Huge Planet Defies Explanation

2.) 系外惑星の分類に疑問投げかける天体を発見

投稿者: exoplanetkyo