HD 40307 g

9月 26, 2020 有名な系外惑星

HD 40307 gは2012年、HARPSが観測したデータをもとに視線測度法により発見されました。まず、この惑星の主星のHD 40307ですがK型主系列星というものに分類されます。これは太陽が分類されるG型主系列星より少し小さい星たちが分類されるもので、この星の大きさは太陽の0.77倍と実際に少し小さい程度です。残念なことに視等級では4.17等星ですので地上からは見えませんががか座の方向に42光年離れた位置にある星です。さて、そのHD 40307には現在6つの惑星が見つかっています。
この記事で紹介するHD 40307 gは、この6つの惑星のうち一番外側を回る星です。太陽地球間の距離の0.6倍ほどの距離を197日かけて公転しています。
質量は一番小さい場合で地球の7.1倍で岩石惑星となっています。視線測度法は恒星が惑星によってどれだけ揺さぶられているかを光の波長の変化で調べます。これはドップラー効果を利用したもので、音と同じくこちら側に向かって進んでいるときは波長が短く、向こう側に進んでいる時は波長が長く変化します。ですから星の揺れは地球方向しかわかりません。そのため公転面の角度によってどれくらい揺さぶられているかの測定値と真の値はずれてきます。そのため下限値だけがわかります。
この惑星の最大の特徴は、ハビタブルゾーンつまり水が液体で存在できる範囲にいることです。さらに、この星は大きさの分類上スーパーアースに分類されますが、初めて発見されたハビタブルゾーンにいるスーパーアース型の太陽系外惑星になります。くわえて、潮汐ロックがかかっている可能性が比較的低くなっています。潮汐ロックとは公転周期と自転周期が完全に一致して、主星に向けられる面がいつも同じになることです。比較的多くのハビタブル惑星が多く見つかっているより軽い恒星系では主星の温度が低いため主星と惑星の距離が近くなり潮汐ロックがかかっている可能性が高くなってしまいます。潮汐ロックがかかってしまうと主星に向いている面の気温が高くなり、逆に逆面では気温が低くなり生物が生きていくのにあまり適さない環境になってしまいます。HD 40307gは比較的その恐れが少なく生物が存在する希望がより高くなります。
(大山 航)

Kepler-1649cについてのより詳しいデータは以下のデータベースページをご参考に。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/HD_40307_gJP.html

• M. Mayor, S. Udry, C. Lovis, F. Pepe, D. Queloz, W. Benz, J.-L. Bertaux, F. Bouchy, C. Mordasini, D. Segransan (2009). “The HARPS search for southern extra-solar planets. XIII. A planetary system with 3 Super-Earths (4.2,6.9&9.2Earth masses)”. Astronomy and Astrophysics 493 (2): 639-644
• Tuomi, Anglada-Escude, Gerlach, Jones, Reiners, Rivera, Vogt, Butler, Mikko, Guillem, Enrico, Hugh R. R., Ansgar, Eugenio J., Steven S., R. Paul (2012年). “Habitable-zone super-Earth candidate in a six-planet system around the K2.5V star HD 40307”

投稿者: exoplanetkyo