カテゴリー: 有名な系外惑星

KOI-4427.01

KOI-4427.01 は、太陽系から 782.8 光年(240 パーセク)離れた恒星KOI-4427 を周回する系外惑星で 2015 年に公開された. 恒星 KOI-4427 は視等級 9.3, 絶対等級 2.4 である. この恒星は太陽の 0.5 倍の質量で、半径は太陽の0.5 倍であり 表面温度は 3813ケルビン で、スペクトル型は M0である。この恒星の惑星系で KOI-4427.01 は、恒星 KOI-4427 のまわりを 公転周期147.7 日で、 軌道長半径 0.42 天文単位 ( 62,681,507.8 km)で公転している。

KOI-4427.01 について詳しく知りたい方は以下のExokyotoのデータベースページをご覧ください。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/KOI-4427.01JP.html

Kapteyn’s b

Kapteyn’s b は、太陽系から 12.8 光年( 3.91 パーセク)離れた恒星Kapteyn’s を周回する系外惑星で 2014 年に公開された. 恒星 Kapteyn’s は視等級 8.8, 絶対等級 10.8 である. この恒星は太陽の 0.3 倍の質量で、半径は太陽の0.3 倍であり 表面温度は 3550ケルビン で、スペクトル型は dM1である。この恒星の惑星系で Kapteyn’s b は、恒星 Kapteyn’s のまわりを 公転周期48.6 日で、軌道長半径 0.17 天文単位 ( 25,132,442.3 km)で公転している。

Kapteyn’s b について詳しく知りたい方は以下のExokyotoのデータベースページをご覧ください。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/Kapteyn’s_bJP.html

Wolf 1061 c

Wolf 1061 c は、太陽系から 14.0 光年( 4.29パーセク)離れた恒星Wolf 1061 を周回する系外惑星で 2015 年に公開された. 恒星 Wolf 1061 は視等級 10.1, 絶対等級 11.9 である. この恒星は太陽の 0.2 倍の質量で、 半径は太陽の0.3 倍であり 表面温度は 3342 ケルビンで、スペクトル型は M3Vである。 この恒星の惑星系で Wolf 1061 c は、恒星 Wolf 1061 のまわりを 公転周期17.9 日で、軌道長半径 0.09 天文単位 ( 13,314,210.5 km)で公転している。

Wolf1061地球から蛇使い座、14光年の位置にあり、太陽に比べ、半径、質量ともに約3分の1と小ぶりな星になっています。表面温度も約3000度と、太陽の約5500度と比べて低くなっています。恒星は、大きくなればなるほど一般的に寿命が短くなってしまいますから、wolf1061は我らが太陽よりもずっと長生きであると予想されます。Wolf1061は今までの観測で三つの惑星を持っていることが観測されています。Wolf1061cはそれら三つの惑星のうち内側から二つ目にある惑星のことを指します。この惑星は質量が3.4倍あるスーパーアースに分類されます。HARPSによる観測により2015年に発見されました。HARPSとはヨーロッパ南天天文台が運用するチリのラ・シヤ天文台にある3.6m望遠鏡に設置された太陽系外惑星を見つけるための分光器のことです。この装置では恒星のスペクトルに現れる光のドップラー効果を測定し、惑星の公転が引き起こす恒星の動きから惑星を発見しています。この測定法を視線測度法といいます。
さて、このように発見されたwolf1061cですがこの惑星は地球-太陽間の距離の十分の一の地点を約18日周期で公転しています。この位置は液体の水が存在できるハビタブルゾーンにはいります。また、この惑星は現在発見されたハビタブル惑星の中で3番目に地球から近くなっています。(2019年1月現在)このようにかなり近い部類のハビタブル惑星なので遠い将来人類が初めて移住する太陽系外惑星になるかもしれませんね。
(大山 航)
参考文献

http://phl.upr.edu/projects/habitable-exoplanets-catalog

http://newt.phys.unsw.edu.au/~duncanw/Wolf1061.pdf

Wolf 1061 c について詳しく知りたい方は以下のExokyotoのデータベースページをご覧ください。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/Wolf_1061_cJP.html

tau Cet e

tau Cet e は、太陽系から 11.9 光年( 3.65パーセク)離れた恒星tau Cet を周回する系外惑星で 2012 年に公開された. 恒星 tau Cet は視等級 3.5, 絶対等級 5.7 である. この恒星は太陽の 0.8 倍の質量で、 半径は太陽の0.8 倍であり 表面温度は 5344 ケルビンで、スペクトル型は G8.5 Vである。 この恒星の惑星系で tau Cet e は、恒星 tau Cet のまわりを 公転周期162.9 日で、 軌道長半径 0.54 天文単位 ( 80,483,654.4 km)で公転している。

Tau Cet e のCet はCetusの略でくじら座を意味しています。くじら座を構成する恒星の一部は,国際天文学連合によって正式に固有名詞が定められており,「Tau Cet(くじら座タウ星)」もそのひとつです。この星のまわりを回る5つの惑星はHARPSという分光器を用いた視線速度法で発見されました。観測が行われた当時,Tau Cet 系の惑星はb, c, d の3つだと考えられていました。しかし,得られた観測データからノイズを取り除くことで,さらにふたつの惑星e, fの存在が示唆されました。

これらの惑星の中で主星から4番目に近い軌道を回っている「Tau Cet e」は,ハビタブルゾーンに位置する可能性があるそうです。主星までの距離は0.552 AUで,太陽系で言えば水星と金星の間あたりに相当します。そして,太陽と同じG型星である主星の質量および直径は,太陽の80%程度,明るさは50%程度と見積もられています。このことから,Tau Cet 系のハビタブルゾーンは太陽系のそれよりも内側にくることが予想され,このことから,ちょうど Tau Cet e はハビタブルゾーンに位置しているかもしれないそうです。

しかし,惑星がハビタブルであるかどうかを議論するには,単純に太陽との距離だけではなく,惑星自身の大きさや質量,さらには惑星大気による温室効果など,他の要因も考慮する必要があります。視線速度法では惑星の下限質量しかわからず,Tau Cet e に関する詳細な物理量はほとんどわかっていません。しかし,Tau Cet は地球から11.9光年という,比較的近いところに位置する恒星系ですので,tau Cet e のトランジット観測や大気分光観測が行われる日も近いかもしれませんね!
(文責:鈴木杏那)

参考文献:
Tuomi et al. (2012)”Signals embedded in the radial velocity noise”
Teixeira et al. (2008) “Solar-like oscillations in the G8 V star τ Ceti”
“NASA EXOPLANET ARCHIVE”

https://exoplanetarchive.ipac.caltech.edu/index.html

tau Cet e について詳しく知りたい方は以下のExokyotoのデータベースページをご覧ください。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/tau_Cet_eJP.html

K2-9b

K2ミッションキャンペーン1において、恒星31個に対し惑星候補天体が36個発見された。そこで地上観測データと、トランジット自動解析スキームの補償光学画像を組み合わせることで、初めて発見された17天体を含む21の候補天体が惑星であることが確認された。その中の一つがK2-9bである。K2-9はM2.5 ± 0.5、110 ± 12 pcの矮星で、ホスト星のスペクトルから惑星半径は2.25(+0.53−0.96) R⊕ で、公転周期は18.4498日であることがわかった。恒星からの入射フラックスは低いため、K2-9bの平衡温度は500K未満と推定され、ほぼ地球と同じような日射を受けていると考えられる。その一方で紫外線宇宙望遠鏡GALEXによると、ホスト星からのUVが非常に強いため、惑星の大気はその影響を受け、生き物が生存するには厳しい環境であるだろう。この地球から海王星サイズの半径をもつ、小さくて温度の低い惑星には、まだまだ研究の余地がある。

(文責・木村なみ)

K2-9 bについての詳しい情報はこちら
K2-9 b (exoplanetkyoto.org)

参考文献)
Two Small Temperate Planets Transiting Nearby M Dwarfs in K2 Campaigns 0 and 1
Schlieder, Joshua E et al.
Publication:
The Astrophysical Journal, Volume 818, Issue 1, article id. 87, 15 pp. (2016).
Pub Date: February 2016

補足)

・K2-9bはK2キャンペーン1で発見されたM2.5 ± 0.5、110 ± 12 pcの矮星である。
・K2-9bは Montet et al. (2015)にて初めて確認された。
・ホスト星のスペクトルと補償光学イメージングによると、惑星半径は2.25+0.53−0.96 R⊕ で、公転周期は18.4498日である。
・またK2-26bについて、恒星半径にしてはトランジット通過時間が長いので、円軌道ではなく、偏心軌道であるかもしれない。
・K2-9b とK2-26bの恒星からの入射フラックスは低く、平衡温度は<500Kと推定される。K2-9bはほぼ地球と同じような日射を受ける可能性がある。
・その一方で紫外線宇宙望遠鏡GALEXによると、ホスト星からのUVが非常に強いため、惑星の大気はその影響を受けている可能性がある。
・どちらの惑星も、地球から海王星サイズの半径をもつ、小さくて温度の低い惑星と考えられ、まだまだ研究の余地がある。

Kepler-90 i (Kepler 90 System)

ケプラー90はスペクトルがG型の主系列星で、地球から2545光年も離れたりゅう座に位置してい ます。
質量、体積はそれぞれ太陽のおよそ1.13倍、1.2倍です。 太陽は表面温度が5778ケルビン、年齢がおよそ46億年であるのに対し、Kepler-90は表面温度 は5930ケルビンで、年齢がおよそ20億年であると推定されています。Kepler-90の見かけの等級は14で、人間の目では暗すぎて見えません。

<図1 Kepler-90の想像図 Image credit Fuka Takagi & Yosuke A. Yamashiki>

Kepler-90の注目すべき点は、太陽系と同じ数の惑星が見つかっていることです。 惑星が8個見つかっている恒星は太陽とKepler-90だけで、最多記録です。

<図2 Kepler-90惑星系 ExoKyoto Applicationを利用>

2017年11月14日、NASAとGoogleはKepler-90系において8番目の惑星Kepler-90iを見つけ たと発表しました。 Kepler-90iは、ケプラー宇宙望遠鏡から得られたデータをGoogleが開発した新しい機械学習シ ステムを用いて解析して発見されました。 NASAは同じシステムでケプラー80gという惑星も発見しています。

<図3 Kepler-90iの想像図 Image Credit Ryusuke Kuroki, Yosuke A. Yamashiki>

Kepler-90の惑星系の構造は太陽系に似ています。 内側の6個の惑星はどれも地球より少し大きいか、海王星よりも少し小さいくらいの岩石惑星で、 外側の二つの惑星は大きなガス惑星です。 特に一番外側の木星サイズの惑星Kepler-90hは、地球太陽間の距離と同じ距離(1.01 AU)で中心星Kepler-90の周りを公転周期331日でまわっています。

もちろん、太陽系とは違う部分もあります。Kepler-90の8個の惑星のうち最も外側にある惑星の軌道半径は地球の軌道半径とだいたい同じ になって、8個の惑星が太陽系の惑星よりもはるかに狭い範囲に押し込められています。 内側の惑星の軌道は特に小さく、太陽系で一番内側の惑星である水星の公転周期が88日であるの に、Kepler-90iはたった14.4日で構成の周りを一周しています。 そのため、Kepler-90iの表面温度は640 ケルビンにも達し、我々の知っているような生命は存在で きないと考えられています。

Kepler90Movie

<Movie 1 Kepler-90と惑星群の公転>

また、Kepler-90の惑星はかつては我々の太陽系のようにもっと広がっていたが、何らかの原因 で現在の軌道に移動したと推測されています。

今回、新たな惑星を発見したGoogleのAIは、脳の仕組みに似た数式モデルのニューラルネット ワークを使ったものであり、非常に高い精度で惑星のシグナルを識別することができます。 このAIはケプラー宇宙望遠鏡で観測された約20万個の天体のうちたった670個を解析しただけで 2つの系外惑星を発見しており、今後さらなる系外惑星の発見が期待されています。

<村嶋慶哉・山敷庸亮>

今回発見されたKepler-90iについての詳しい情報は以下の惑星Database ページを

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/Kepler-90_iJP.html

 主星Kepler-90についての詳しい情報は以下の恒星Database ページをご参照ください。

http://www.exoplanetkyoto.org/exohtml/Kepler-90JP.html